ソーシャルラーニングは、大学が提供できる学習経験の中でも重要な側面です。しかし、ソーシャルラーニングとはなんでしょうか?どうして重要なのでしょうか?そして、ChallengeHubはソーシャルラーニングをどのように改良して教師の方々と大学のお役に立てるのでしょうか?

何かを習うなら、一番いい方法はその何かを教えること

教師の方ならご存知のはずです。何か覚えたいことがある時、それを他人に説明することが最も良い方法であること。例えば、私の微分方程式の授業では、学生が互いに助け合うことができるときの方が理解が早かったことを確認できました。2人の学生がいるとしましょう:アリスさんとボブさん。アリスさんは微分方程式の厳密解の求めかたを覚えたところですが、ボブさんはまだ難しく感じています。もしアリスさんがボブさんの問題を克服するのに手伝ってあげた場合、自分の理解の穴埋めもできるでしょう。そして実は、アリスさんは私みたいにこれを昔覚えた教師よりも、ボブさんの疑問をよく理解できるはずなのです。

ボブさんが直接質問できるので、家庭教師がいることに近いかもしれません。私ももちろん、さらなる疑問がある学生やより視野の広い説明が必要なときに学生の力になります。

このやりとりはソーシャルラーニングの重要な例であり、大学はこれを提供するのにちょうどいい立場です。教える方も教えてもらう方も学生の場合、このやりとりはピア・インストラクションと言います。ChallengeHubがそのピア・インストラクションを最適化し、規模を問わずその実装をやりやすくします。

ChallengeHubはソーシャルラーニングを改良する

ChallengeHubでは、様々な仕組みにより学生間で最適なチーム分けがなされるので、より良いピア・インストラクションが保証されます。ソーシャルラーニングを更なるレベルに進めます。

学生になったつもりで想像してみてください。授業に参加すれば(オンラインでもオフラインでも)他に学生が100人いても、マンツーマンで自分の疑問を解決してもらえる環境を。

ChallengeHubは学生とChallengeBotのやりとりを記録・解析することでその環境を可能にしています。学生の正解、不正解、感じた難易度などが考慮され、この情報をもとに学生の最適なチーム分けをすることで、ピア・インストラクションの効果を最大にしています。学生はそれぞれ必要なアドバイスがもらえる、もう一人の学生と自動的に組まれます。チームの全員が先生役をするチーム分けができることも珍しくなく、その場合、それぞれ仲間のおかげで課題に深い理解を得ることができます。このソーシャルラーニングの形式は、学生の数の規模にかかわらず利用できるような拡張性を備えています。

交流を助長する学習環境

教室に「先生」」がたくさんいる状況では、教師は本当に大事なことに集中でき、ストレスが減り、授業がより快適なものになります。学生も、一人で勉強するより、このソーシャルラーニングの方が楽しいようです。アンケートによると、学生の80%はChallengeHubを導入した授業の方が効果的で役に立つだけではなく、楽しいと言っています。

最後に、大学教育の代わりになるものが増え、新型コロナウイルスによるプレッシャーもある中、ChallengeHubは拡張性を備え、経済的にも優しく、効果と楽しさをもたらし、授業に参加する価値を高めます。

結論

ChallengeHubでは、効果的なソーシャルラーニングが例外ではなくスタンダードになるべきだと思っています。大規模で導入されると、大学での授業やその準備がより効率的になり、社会における価値が上がります。ChallengeHubはそれを可能にします。数多くの大学の役に立つことにより、この目標を実現したいと思っています。

カノン・ジェームズ

カノン・ジェームズ博士は九州大学の准教授です。
チャレンジ解決型アクティブラーニングの生みの親でもあり、ChallengeHubの創設者の一人です。